
「右(又は左)方屈曲あり(202)」とは?
概要
「右(又は左)方屈曲あり(202)」は、進行方向に「片側へ単一のカーブがある」ことを警告する警戒標識です。
カーブに備え進入前に適度な速度に落とすことと、適切な操舵が必要となります。
意味
本標識は、進行中に「一方向へのカーブ(右または左)」が存在することを運転者に警告します。
状況としては視界の悪い直線区間や、速度を出しすぎる恐れのある道に設置され、単一のカーブが迫っていることを明確に示し、安全運転を促す機能を持っています。
運転者が注意すべきポイント
- 事前減速:カーブに備え、進入前に適度な速度に落とすことが求められます。
- ハンドル操作の準備:C字カーブでは一定方向への舵が必要で、適切に切り込まないと車線逸脱や膨らみの原因になります。
実例
市街地の設置例


よく似た標識との違い
視覚的には、「同じ黄色+黒線」ですが、カーブの回数と切れ具合(滑らかor急)で識別できます。
右(又は左)方屈折あり(203)

「右(又は左)方屈折あり(203)」は、進行方向に鋭角に曲がる単一のカーブがあることを示す警戒標識です。
これに対して「右(又は左)方屈曲あり(202)」は、緩やかな弧を描くような曲線カーブを予告しています。
右(又は左)方背向屈曲あり(204)

「右(又は左)方背向屈曲あり(204)」は、反対方向に連続する2回のカーブが存在する道路に設置されます。
つまり、まず右へ曲がり、そのすぐ後に左へ曲がる(またはその逆)という、いわゆるS字カーブのような道路形状を表します。
一方、「右(又は左)方屈曲あり(202)」は、一方向のカーブのみを示すため、運転者が必要とするハンドル操作は基本的には一回だけです。
右(又は左)方背向屈折あり(205)

「右(又は左)方背向屈折あり(205)」も、204番と同様に2回のカーブを連続して通過する道路に設置されます。
ただし、204番が緩やかなS字であるのに対し、205番は折れ曲がるような鋭いS字であるという点が大きな違いです。
これは、「屈折」が「屈曲」よりも曲がりの角度が急であることを意味し、運転操作にも迅速で正確なハンドルさばきが求められます。
右(又は左)つづら折りあり(206)

「右(又は左)つづら折りあり(206)」は、連続して3回以上のカーブが存在する道路、特に山岳道路や急峻な斜面を通過する道路で使用されます。
この標識は、非常に曲がりくねった道路で、運転者に継続的な集中力とハンドル操作が必要になることを強く警告するものです。
それぞれの詳細はこちら
設置される場面
- 見通しの悪い直線からカーブに入る地点
- 森林・山間など視界が遮られやすい土地 など
法的根拠と標識番号(形式情報)
標識番号:右(又は左)方屈曲あり(202)
根拠法令:「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」および「道路標識設置基準」による明文化