
「落石のおそれあり(209の2)」とは?
概要
「落石のおそれあり(209の2)」は、道路脇の崖や急斜面などで、岩石・石塊が道路に落ちてくる可能性がある区間に設置される警戒標識です。
意味
この標識は、「道路脇から岩や石が直接転落・崩落する危険性が高い場所」であることを運転者に警告します。
落橋や崖崩れの直接影響を示す安全目的の標識であり、進行路に落石が散乱している、あるいは落下中の岩石が存在する可能性がある状況をカバーしています。
運転者が注意すべきポイント
- 減速と警戒走行:落石は予測不可能なタイミングで発生するため、標識を見つけたら速度を落として安全確保を優先してください。
- 路側への注意:ガードレールの有無に関わらず、落石が路肩を削っている場合もあるため、車体の位置取りに注意が必要です。
- 視覚的確認の徹底:標識設置後も、崖側の視線を入れながら走行し、異常があれば早めに避難または通報することが望まれます。
実例
海岸地帯の道路での設置例


よく似た標識との違い
当標識:落石のおそれあり(209の2)

「道路脇から岩や石が直接転落・崩落する危険性が高い場所」であることを警告します。
すべりやすい(209)

凍結や濡れた路面による滑走を対象とするのに対し、209の2は物体(落石)そのものによる危険性を示します。
路面凹凸あり(209の3)

道路の凹凸や段差が引き起こす走行不安定性や事故を想定した警告ですが、209の2は落石という外部由来の異物・落下物による危険を対象としています。
それぞれの詳細はこちら
設置される場面
- 山岳道や斜面切土区間で、特に道路直上の岩盤が露出している崖地でよく見られます。
法的根拠と標識番号(形式情報)
標識番号:落石のおそれあり(209の2)
根拠法令:「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」および「道路標識設置基準」による明文化