
「右(又は左)つづら折りあり(206)」とは?
概要
「右(又は左)つづら折りあり(206)」は、道路が急カーブを連続的に3回以上繰り返すような屈折の多い区間に設置される警戒標識です。
連続急カーブが続く重大な注意区域であることを運転者に明示します。
この標識の先の道路では、通常よりもより高度の警戒と高い操舵技術が必要になります。
意味
本標識は「進行方向に、急カーブが3回以上連続している非常に曲がりくねった道路区間」であることを明示します。
このような道路は、高度な運転技術と集中力が求められる上、速度が速いと重大事故につながる恐れがあります。
「つづら折り」=幾重にも曲がりくねって続く坂道のこと。
実例
短い区間に三か所以上カーブが続く道路


右→左→右…と操舵する必要がある
運転者が注意すべきポイント
- 速度制御の徹底:連続するつづら折りでは速度制御が困難になることから、進入前に十分に減速してください。
- ハンドル操作の繊細さ:一度に大きく舵を切るのではなく、都度微調整しながら曲線の中で姿勢を維持する工夫が必要です。
- 視線誘導の質:先のカーブを確認しながら、適切な視野先送りを心がけることで安全性が格段に高まります。
- 交差通行に注意:つづら折り区間は登坂車・大型貨物車などの遅走車が存在するため、すれ違いや追い越しには十分注意してください。
よく似た標識との違い
「右(又は左)つづら折りあり(206)」は、「カーブの存在」そのものを知らせる一群の警戒標識の中でも、最も複雑で危険度の高い道路形状を扱う標識です。
右(又は左)方屈曲あり(202)

比較的単純な道路構造で、運転者にとっても直感的に「曲がるだけ」と理解しやすいです。
右(又は左)方屈折あり(203)

単発の急カーブを警告します。角度が急なため、上記よりさらに高い注意力と操舵技術が求められます。
右(又は左)方背向屈曲あり(204)

視認性の高い区間や市街地に多く、見通しが良ければ、「右(又は左)つづら折りあり(206)」に比べ運転者がカーブの形状を把握しやすいケースが多いです。
右(又は左)方背向屈折あり(205)

「熟練ドライバーでも慎重になる標識」で、高度な集中力と、重心制御・ブレーキ配分・などの技術などが求められます。
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設置される場面
法的根拠と標識番号(形式情報)
標識番号:右(又は左)つづら折りあり(206)
根拠法令:「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」および「道路標識設置基準」による明文化