
「踏切あり(207‑B)」とは?
概要
「踏切あり(207‑B)」は、前方に鉄道の踏切があり、視認困難または遮断機・警報器がない等の危険が想定される場所に設置される警戒標識です。
黄色地の菱形に電気式(電車)の踏切を示す電気機関車型のシルエットが描かれており、旧タイプの蒸気機関車絵柄(207‑A)(後述)に替わる最新版とされています。
意味
この標識は、「前方に鉄道踏切が存在し、遮断機や警報装置が作動していない可能性もある」ことを運転者に警告します。
列車通過のタイミングによっては一時停止や目視確認が不可欠なケースも想定され、速度を落として慎重に進む必要がある状況を知らせるものです。
運転者が注意すべきポイント
- 十分な減速と停止準備:踏切標識を見つけたら、特に遮断機・警報器がない場合には、視界に踏切設備が見えるまで十分に減速ください。
- 視認行動の徹底:目視で線路内に列車がいないことを確認するまでは進行せず、安全確保を最優先してください。
- 補助標識との連携確認:「踏切注意」補助標識(509‑2)や**距離補助標識(前方●●m)**が併設されている場合もあるため、注意深い確認が求められます
実例
カントリーサイドに設置された「踏切あり(207‑B)」


住宅街に設置された「踏切あり(207‑B)」


よく似た標識との違い
当標識:踏切あり(207‑B)

踏切あり(207‑A)

旧来型の蒸気機関車絵柄が使用されていましたが、現在は電気車両型(207‑B)に更新されています。
それぞれの詳細はこちら
設置される場面
遮断機や警報機のない無設備踏切はもちろん、設備があっても視認が悪い林道・カーブの先・障害物の奥にある踏切などで設置されています。
「踏切あり」の標識は、国交省「道路標識設置基準」第3‑5‑2‑(1)項により、「前方に踏切や信号機があり、視認困難な箇所には設置する」と規定されており、踏切手前に十分な距離をとって警戒標識が設置されます
法的根拠と標識番号(形式情報)
標識番号:踏切あり(207‑B)
根拠法令:「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」および「道路標識設置基準」による明文化
警戒標識「踏切あり」とは? 意味・覚え方は?
警戒標識「踏切あり」の先の方向に、踏切があることを警告する標識です。
警戒標識「踏切あり」には別デザインで、下記の汽車バージョンもあります。


警戒標識「踏切あり」の実例
例:踏切手前の光景



